カナダ永住までのZAK物語

カナダ永住までの日常的な出来事を心情を交えながら、だけど飾らずに綴っていくブログです。

#97 2020年最初の悲劇

みなさん、こんにちは。

 

明けましておめでとうございます。2020年もよろしくお願いします。

今年はカレッジ生活の中で最も大事な年。この一年の自分の頑張り次第で、カナダ永住ができるか否かがかかっている、と言っても過言ではありません。

 

さて、早速ですが2019年の大晦日の振り返りから。

 

今夜22時から〜年を越して元旦の午前2時くらいまで、カレッジが主催するパーティがダウンタウンで行われているとのこと。それを偶然FaceBookで知って、1週間前にクレジットで既に申し込みも済ませてました。

友人と行くでもなく、同じカレッジの生徒が集まるところならということで、新しい友達を作るんや!っていうスタンスで行きました。にしてもカナダはカレッジが主催するカウントダウンパーティなんてものがあるのか、スゲ〜。

でまぁ、大晦日はそれだけの予定だったけど、友達に急遽誘われたので出かけることに。

 

ミシサガ(Mississauga)というトロントの西側にある大きい都市まで足を運びました。住宅街やちょっとしたビル街もあるような街です。関東でいう埼玉県とか東京周辺の県っぽい立ち位置だと思います。

そこに住んでる友達が多いので、その街で一番大きいショッピングセンターと言われるSquare Oneで何をするでもなく時間を潰しました。

 

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規模のイメージとして、天井はイートンセンターやノースヨークモールと比べると低くて若干小さい感じ。でも人通りはそこそこで密度は高かった。まぁ年末だしね。

 

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スマホの充電がなくなりそうだからって、友達と寄ったAppleストア。置くだけで充電できるタイプの充電器のお世話に。そんなことできるのか。

さらに、見本の端末でマリオカートまで遊べるこの自由っぷり。自由だ〜〜。

 

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そのあとはフードコートで昼休憩。

ここの中国料理めっちゃ美味しんだよ〜!と言われるがままそこから食べることに。

 

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どどーん。

2019年最後のご飯はキミに決めたァー!!

メニュー名忘れたけど、ハニーがソースに使われてるみたいだったので気になってこちらをオーダー。

お味は酢豚。本当に美味しいやつの酢豚。野菜もブロッコリー、人参、ズッキーニ(初めて食べたけどキュウリの苦味が薄い版って感じ)とボリューミーに盛られててイイ感じ。ご飯に味はついてたけど、ちゃんと薄めで味が濃いめの肉と一緒に食べても口の中が濃すぎない調整になってた。酢豚ってやっぱり美味しいなぁ。

 

お値段タックス含めて10ドルくらい。この量と味で850円前後はコスパ抜群。しかもフードコートだからチップもなし。

これだからフードコートは辞められないよ。

 

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モールを出るともうこんな真っ暗に。

2019年のお日様はもう沈んでしまったのか、なんて考えは子供の頃よくしてたけど、大きくなるに連れて関心がなくなっていく。大人になりたくないけど、大人になってるってこういう感じのことを言うんだろうな〜〜。

 

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モールから歩いてすぐのよくわからない雨上がりでぬかるんだ公園で1時間くらいチルりながら花火をやりましたとさ。

この花火、なんと50本くらい入ってて400円くらいらしい。めっちゃ安いじゃん。発火させてから火が消えるまでの時間はせいぜい45秒くらいだけど、日本の安い版のと比べても同じくらいかな?とにかくキレイでした。

 

で、そろそろ冒頭で話したパーティの時間が迫ってきていたので、もうここらまでかと思いましたが友達らはまだこの後シネマで何かを見るようでした。一緒に行きたいけど、もうパーティのお金20ドル払っちゃってるしな〜〜。

まだ時間に余裕はあったので映画館までは行ってそこで別れる流れにしようと思うんですが、みんなと交渉して「まぁ1時間遅れるくらいならいっか」って言うことで一緒に映画を見ることにしました。しかも今日は火曜日だったので、チケットが15ドルから12ドルに安くなってました。これは嬉しいですね。

「無理してまできてくれてありがとう〜」ってこっちのセリフなのに2ドル分代わりに払ってくれました。優しいかよ。

 

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写真はブレッブレですが、アナと雪の女王2を見ました。英語の字幕なしだったけど、彼らと一日中過ごしたからなのか、英語がすっと入ってくるし、冗談にもちゃんと笑うことができた。不安だったけど、人生初の英語映画はよく理解もできて楽しかったです。

理解できなかった部分もあったにはあったけど、それはまた別の理由。眠すぎて、中盤30分くらい作中のミュージックが子守唄になっっちゃって寝てしまいまったんですw

それでもあらすじの70%くらいは理解できたからもう少し自信は持って良いのかな。

 

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「映画館」って言う感想としては日本と大差はない感じ。上映前のNo More 映画泥棒!が恋しかったことくらいかな。あぁ、あと上映中普通に携帯の液晶があちらこちらで光ったりしてたのは日本であまり見ない景色かな〜って思いました。まぁそこまで気にならなかったから大丈夫。

 

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ちなみにこの3Dグラスで鑑賞。鼻の高い西洋人向きのシェイプならどうしようかと思ったけど、流石はマルチカルチャーの国、カナダ。そんな心配は無用でした。

あとエンドロールは自分ら含めてほぼ全員最後まで見ることなく退出してました。ほ、本当は全部見たかったんだけど、もうパーティの時間が迫ってたから・・・(言い訳)

 

そのあとはもう少し何かするみたいで、めちゃくちゃ引き止められて、20ドルくらい良いじゃん遊ぼう〜と言われてめっちゃ迷ったけど、そんなこんなで友人らとは映画館でお別れしました。

 

さて、ここからは一人でダウンタウンまでバスへ移動。あ、そうそうトロントでは毎年大晦日から元旦にかけてのバスや電車の交通手段(一部例外があるかもしれません)は大晦日19時から元旦5時まで無料で開放されてるので、かなり便利でお財布に親切です。みんな平等にアルコールを飲めるように、ってことみたいですね。国民の気持ちに寄り添ったすごく素敵な取り組みだ。

 

 

パーティは22時開始ですが、会場周辺に着いたのはもう23時前のこと。そこら中にパーティ会場があってどこの歩道も、地面が人で埋め尽くされるレベルで人が並びまくってます。だから会場ですら見つけるのに一苦労。

やっと見つけて列に並べたのはもう新年まで1時間ないかって頃の時。

 

正直列見て思ったこと

「えっ列長すぎない?これ新年まで入れなくないか?」

さらにさらにそれだけじゃないんです。

 

「えっ並んでる人たちが生徒に見えないんだけど」

 

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並んでるところからトロントのシンボル、綺麗にライトアップされてるCNタワーが見えることが唯一の救いだった。

 

列の進み具合と、前の人に聞いて学生どころか社会人の大人だったことでもう思ってたんとかなり違うパーティになることは秒で察しがついたし、おそらく会場の中で年越しも無理なんだろうな、ということも察知。こんなよく知りもしない歩道の上で、しかも一人で年越しなんて御免だ。それなら家でゆっくりしながら過ごした方が50倍マシ。

でもだからと言って、今から家に帰っても1時間以上はかかるから移動中に年越しをすることになる。それに、参加費の20ドルはもう払ってる。

 

だから選んだ選択は、並び続けること。

でも新年まで残り30分のところでも会場入り口は全然見えてこない。もうもはやここまでくると開き直りが発生します。

「あ〜これが初海外での年越しか。まぁ、一人でトロントの(お世辞にすごく綺麗とは言えないけど)街の一角のなかで年越しなんてなかなかできる経験でもない」ってね。

もう何も怖くないし、なんでもかかってこいの意気ですね。

 

年越し20〜10分くらい前になってくると流石に諦めがついたのか、近くのバーに駆け込むグループが多発したけど、やはり1分前になっても案の定路上でしたね。

年越しまでの10秒のカウントダウンは会場から溢れてくる声でだいたい察するけど、もはやそれに合わせて自分がカウントしてたのかしてないのか覚えてない。

「あぁちょうど一年前は埼玉の実家で年越しをジャンプで迎えたんだっけ」なんてことを考えながらカウントは0。

せいぜい60点評価くらいの拍手と、フォーという控えめな声たち。自分もなぜかわからないけど、フォーと言ってたりしてたと思う、一人で。

ちなみに2020年第一声はSorry、後ろの人とお尻が当たったので不意で出たやつですね。ちなみに相手はタバコ吸っててガン無視。まぁいいや。

 

多分これ以上静かな年越しをすることはないだろうし、もうしたくないかな。

 

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年越しはこの景色を眺めてました。とほほほほ・・・。まぁいい。新年早々、パーティ楽しみまくるからな!見てろ!!!と静かに気合いを入れる。

 

入り口へたどり着けたのは年が明けてから15分後のこと。

19歳以上のパーティなので、係りの人に身分証明として学生証を見せるがここでトラブル発生。なんと学生カードでは身分が証明されないらしい。免許証やパスポートなどのガチ国が認めたやつじゃないとダメっていうのも法律で決まっているとのこと。

 

まぁまぁ。そんなこともあろうかと、きちっとパスポートの写真も撮ってきてますってお兄さん。

「いや、実物じゃないとダメだよ。君は入れない。ほら、あの人についていくといい」

と言われるがまま「おっ、他の解決策があるのか?」と期待しながら、ていうか期待していないと この年越しは一体全体何だったんだって感じだからそう思ったのも束の間

「あっ帰る道はこっちだからね、えっとではそういうことでハッピーニューイヤー」って言われて呆気なくパーティタイムは終了。

 

まじであっけね〜。

年明けてすぐのトロントの街は活気があったはずだけど、路上に出た瞬間、実際よりももっとずっと静かだったと思う。会場から駅に向かう途中、ダウンタウンで物乞いしてくるホームレスは日常茶飯でしたが、おじいちゃんがハッピーニューイヤー!って笑顔だったかな、で呼びかけてきました。

いつもなら通り過ぎちゃうけど、今の自分が情けないなって思っちゃって、友達の誘いを断ったことの罪悪感もあって映画の時に2ドル負けてくれた分を渡しました。

何だろう、よくわからないけど2020年始まってすぐの負の連鎖を止めたいがためにちょっとだけ良いことをして、それを止めてもらいたかったのかもしれないです。

 

そのあとは即刻帰宅して、何だっけ。あまり覚えてないけど、多分早めに寝て、2020年初の眠りに落ちました。

 

 

もう長いから簡単に振り返るけど、

今考えればそれぞれの選択を全部ミスってたな〜って。行動を選択する上でお金(すでに払った20ドル)になぜかすごく重きを置いていたことですね。

 

・友達が映画の後誘ってくれてたのに、新しい友達ができる保証なんてないくせ、どんちゃん騒ぎがしたかったがためにパーティに行くべきじゃなかった。

・列に並んでる途中、思ってたのと違うパーティになることがわかったなら近場でできることをもう少し探るべきだった(徒歩20分くらいのウォーターフロントあたりで花火見ながら人がめちゃくちゃ集まってるスクエアがあったらしい、そこ行きたかったな〜)

 

これもあくまで仮説にすぎないから正解でもないけど、実際に経験したことほど虚しいカウントダウンにもならなかったのかなって思います。でもまぁ、笑い話にできるし実際にこの一連の流れを事細かくこうしてブログに書くことくらいにはどうも思わなくなってきたので、大丈夫でしょう。カウントダウンへのこだわりもやっぱり大人になるにつれて薄まるわけだし、何をしようが今はさほど大事じゃない、付加要素として人生を彩るものだと思えばいい。もちろん、これからも積極的に追求したい要素なのは間違いないけど。

 

ということで年明け早々、バッドエンドになってしまいましたが今年も始まりに始まったばかり。エンドなんてこともないのでこれからどんどんハッピーにしていきます。

 

では。